母乳がうまく飲めない子との格闘

我が家の長女は、母乳がうまく飲めない子でした。
おっぱいケアで自宅に来てくれた助産師さんに指摘されて分かったこと。
娘は、舌小帯短縮症でした。

[舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう、tongue-tied、 ankyloglossia)は、舌小帯が付着異常を起こしている状態で、「舌強直症」、「舌癒着症」、「舌小帯癒着症」、「短舌症」とも呼ばれる。舌運動の制限の程度によるが、乳児期には授乳障害、成長とともに器質的構音障害が生じる。形態不全、奇形、変形症の疾患群に分類される疾患である[1]。舌小帯が短いため、舌を歯列より前に突き出そうとするとハート型になる。]
引用:ウィキペディア 

成長していく過程で、母乳を飲めるようになるよ。とは言われました。
でも、手術で切っちゃうのも一つの方法だよ。と。
手術で切るという選択肢はなかったので、日々努力あるのみ!
いつか上手く飲めるようになると信じて頑張りました。
母乳の出が心配になってきた頃、ハーブティにもお世話になりました。
美味しくなかったけど、胸が熱くなるような感覚があった事を覚えています。
「生活の木」の母乳ハーブ(有機マザーズハーブティー ミルクハーブ)
という物でした。
このハーブティは2人目の時にも飲みました。
水分補給に温かい、このハーブティを飲むようにしていたので、
緑茶や紅茶よりは身体にも赤ちゃんにも良かったはずです。
長女の栄養は主に粉ミルクだったので、どうしても哺乳瓶の
お世話になる必要がありました。
助産師さんにすすめられたのが、NUK(ヌーク)」と「母乳実感」。
楽にグビグビ飲めない哺乳瓶との事でした。
なので、母乳も飲ませたいママにはオススメの哺乳瓶です。
一生懸命吸わないとミルクが出ないのですが、吸う力が強くなってくると、
哺乳瓶の乳首部分のミルクが出る穴に亀裂が入ってしまい、
穴が大きくなってしまうと、ミルクがドバドバ出てしまうので、要注意です。

母乳育児のデメリット

母乳育児のデメリット(私が経験した中で感じたデメリットです。)
・完全母乳だと、パパが授乳できないので、パパとのふれあいが減る。
 哺乳瓶で飲ませる場合は、誰が飲ませても一緒なので、家族で授乳の楽しみを味わえる。
 ママしか授乳出来ないという事は、不便なことも多くあります。
 パパはとても寂しい思いをしていたかな、と思います。寝るのも授乳もママだけとくっついているので。
・ママが病気や怪我の時に、授乳が苦痛。
 
 高熱を出している時、咳がひどい時、腱鞘炎の時、本当にキツかったです。
 そんな時でも母乳しか飲めない子だと、ママは根性を出すしかないですからね。
 頑張りました。
・哺乳瓶での授乳は場所を選ばずに、座る事ができればどこででもできますが、
 母乳の場合は、どこでもポロッと出して授乳するわけにはいかないので、
 授乳室や人目を遮れる場所を確保する必要があります。
 授乳ケープを使って、駅のベンチやショッピングモールのベンチで
 授乳している人もいますが、私には出来ませんでした。
 外出先のベビールーム、授乳コーナー、は必ずチェックしてから出かけていました。
 最悪の場合は、トイレの個室で授乳した事も何度かありました。(混んでいない時のみ)
 優先トイレの中でオムツを替えるついでに、立ったまま授乳。など色々な所で授乳しました。
・母乳は消化がよく、頻回授乳になるので、ママは何もできない。
 生後数ヶ月間は、赤ちゃんが一度に飲む量も少なく、母乳の消化も早いせいで
 一日に10回以上も授乳していました。
 1歳になる頃まで、うちはそんな感じで、授乳とオムツ替えと家の事をやったら
 あっというまに1日が終わってしまうような状況でした。
 しかも上の子のお世話もあるので、それはもう大忙しの日々。
 鏡で自分の顔を見る暇もありませんでした。
 2歳を過ぎても、1日に7~8回はオッパイを欲しがったので、
 そろそろ限界かな~という思いもあったけど、幸せそうにおっぱいを飲む姿は
 とても可愛く、間もなく4歳になる現在も授乳は続いています。
 今は夜寝る時と朝起きた時に飲む程度です。
・授乳中は、お酒やお薬は飲めないと思っていたほうがいいと思います。
  
 私は1人目を妊娠してから今まで約6年間、ほぼお酒は飲んでいません。
 薬も本当に仕方が無い時だけ飲みましたが、その時には1日授乳をストップ。
 私は、お酒を飲めなくても苦痛ではなかったけど、耐えられない人にはキツイですね。

母乳育児 2人目の時

1人目の時に、出産から何ヶ月間もの間苦労したおかげが、
2人目の時は最初から楽でした。
厳密に言うと、最初は楽でした。
授乳開始から数日後には乳首の付け根が避けて出血。
ズキズキなんてもんじゃない痛み。
赤ちゃんの吸引力は本当に凄いから、飲むたびに苦痛でした。
よし!って思わないと、咥えさせられないくらい痛くて、
授乳開始から授乳完了まで、1時間近くかかってしまいました。
おっぱいの傷口にピュアレーン(メデラ)を塗りながら、
毎日毎日、おっぱいを欲しがる可愛い我が子と格闘していました。
痛くて飲ませられない時はお猪口に搾乳して、お猪口で飲ませました。
(搾乳は搾乳器は使わず、指でやりました。その方が乳房の負担が少ないと
助産師さんに教えられたので、その通りに実践しました。)
助産院では、哺乳瓶は使わないほうが良いよと言われたので、
おちょこを赤ちゃんの口にピッタリ沿わせるように付けて飲ませました。
乳頭保護器は私には合わず、少しだけ使って止めちゃいました。
やはり、「スキン オン スキン」じゃないと授乳じゃない気がして・・・。
あと、どうしてもゴムの臭いが赤ちゃんも好まなかった、というのもありました。
1ヶ月位、痛みに耐えつつ頑張って、傷が治ってからは、
本当に楽チンで、自分がご飯を食べながら授乳も出来るようになったし、
授乳時間も短くなったし、添い乳も出来るようになったのが良かったです。
添い乳が出来ると、寝かしつけも楽だし、夜間の授乳も楽。
粉ミルクと比較にならないくらい楽でした。
夜中に起きて、ミルクを作り、冷まし、飲ませて、哺乳瓶を洗って消毒。
これは本当に大変でした。
特に、1人目の時は、冬に生まれたので、寒かったし、身体に堪えました。
2人目は完全母乳でスクスクと育ってくれたので、ミルク代もかからず、
親の体の負担も少なく、そして何より、沢山スキンシップができているので、
良いことばかりです。
赤ちゃんが病気の時の水分補給も、喉が渇けば勝手に飲んでくれるので、
母乳は本当に便利です。(現在進行形)
母乳育児のデメリットは次の回に書いてみます。