犬の腎不全を併発する可能性がある病気

一度発症すると、初期のうちに処置を行わなければ命の危険が伴う怖い病気、犬の腎不全。この腎不全には、急性のものと慢性のものがあるとして知られています。その原因は様々ですが、他の病気を発症した結果として腎不全を併発してしまう事もあります。

具体的にどんな病気を発症すると、これら腎不全になる可能性があるのかというと...

■膀胱炎
尿路結石など、なんらかが原因でおしっこが出にくくなる状態になり、膀胱炎を発症することで、腎不全を引き起こすことがあります。膀胱炎は急性腎不全を発症する可能性が高いとされています。

■糸玉体腎炎(しきゅうたいじんえん)
発症する原因が未だにはっきりと判明していない病として知られていて、明確な予防法も無い病気です。症状としては、おしっこが異常に薄くなることがあげられていて、腎臓にばい菌が溜まってしまった結果、腎不全に発展します。

また、腎臓本体が食生活の乱れによって大きな負担を強いられて、結果的に犬 慢性腎不全を発症する場合もあります。その為、日ごろからワンちゃんの食生活に気を付けてあげることで、ワンちゃんの腎臓を守り、これらの病気にかかるリスクもグンと下げることができます。

犬の腎不全を早期発見するためには

初期症状を見逃すと命に関わると言われる危険な病、犬の腎不全。そんな犬の腎不全を初期の段階で見つけるためにも、定期的に病院で検査を受けるこをオススメします。病院で検査を行う場合は、このような検査方法が行われます。

■尿検査、血液検査
血液検査は、その場でチクッと注射を使って取られることがほとんどですが、尿検査の場合は、事前に持ちこまなければいけない場合と、その場で摂取する場合がありますので予め病院に確認を行ってください。

■レントゲン検査
細部までしっかりと腎臓や体の中をチェックするために、レントゲンや超音波の検査を行うこともあります。少々値段は高くついてしまうものの、これらの検査機器を利用することで病気をより早く発見出来る可能性が大きいので、検査の際には非常に大切なツールと言えるでしょう。

これらの検査方法の他にも病院によって様々な検査方法があり、病院によっては上記の検査を行わない場合もあります。ですが一番大切なことは、どんな検査方法でも定期的に行うことで、腎不全 初期症状を早期発見することが可能になるということです。ワンちゃんの健康のためにも、可能な限り定期検診を受けさせることが大切と言えるでしょう。

犬の腎不全のステージについて

犬や猫 腎不全にはそれぞれ、病状の進行度合いを"ステージ"という呼び方で分類しています。このステージとはいったい何なのかを少しご説明していきたいと思います。

人間の場合でも癌などはステージ1とか3というように分類していますが、腎臓病の場合もまさにそれと同じです。ステージの数は1~4まであり、1が初期段階、4が末期の段階を表します。これらのステージの判断は、動物病院の検査の1つとして行われる"クレアチニン値"というものを参考にして、獣医さんが判断していきます。

ワンちゃんの場合、多くの病院ではクレアチニン値が1.4未満だとステージ1とされていて、腎臓病は初期の段階と判断されます。ステージ2では1.4~2.0未満、ステージ3では2.1~5.0と、数値が上がっていく事に病状も悪化していくことが多いとされています。そして、末期と判断されるステージ4に到達すると、数値は5以上。残念ながらここまで来ると、後はどのようにワンちゃんを延命させていくかを考えるしか選択肢はありません。

治療や食生活の改善によって、クレアチニン数値を下げることも可能と言われていますので、あまり数値にとらわれず、食生活や生活習慣の改善など実行できることをどんどんやっていきましょう。

犬の腎不全ステージ別症状

犬や猫の腎不全の病気の進行具合を判断する材料の1つがクレアチニン値と呼ばれる数値です。血液の中のクレアチニンの量が多いと腎臓が血液のろ過を上手に行えていないという判断がされます。そして、このクレアチニン値の数値などから腎臓病のステージが獣医さんから伝えられます。当然ながら、病気のステージによってワンちゃんの症状は異なってきます。ワンちゃんによっても異なりますので一概には言えませんが、多くのワンちゃんの場合は以下のようにカテゴリー分けされます。

■ステージ1(腎不全初期段階)
表立った症状が現れにくく、おしっこが少しさらさらとしている傾向があります。見た目にはほとんど変わらないワンちゃんが多いでしょう。

■ステージ2
通常に比べると、水をたくさん飲むようになり、おしっこを大量にするワンちゃんが多いようです。おしっこは更にサラサラとしていて、食欲不振に陥る子も多いでしょう。

■ステージ3
ご飯を食べなくなる子が多く、食べても吐いてしまう子も居ます。また、体力を温存させるためにぐったりして、ほとんど動かなくなる子が多いでしょう。尿毒症を発症するケースもあります

■ステージ4(腎不全末期段階)
末期の腎不全の為、様々な体調不良を起こします。尿毒症にかかり、残念ながら、そのまま命を落としてしまう子もいるでしょう。

この症状が出た=(イコール)このステージというわけではありませんので、ワンちゃんに少しでも異変を感じた場合は、早急に病院に行ってみることをお勧めします。

犬の急性腎不全の原因

ワンちゃんが"犬の急性腎不全"を発症するのは、主に以下のような原因が考えられます。

■心疾患
心臓に何か異常をきたした結果、血流が低下して腎臓に血液が流れなくなってしまい、腎臓が上手く機能しなくなり急性腎不全を発症します。

■結石
おしっこを出す部位(尿路)に結石が出来、おしっこが上手く排出できなくなってしまった結果、腎臓が炎症を起こし、急性腎不全を起こすこともあります。ワンちゃんのおしっこの出が悪いときは、結石の可能性も視野に入れておいた方が賢明でしょう。

■腫瘍
尿路に腫瘍が出来た場合も、結石と同じようにおしっこの出が悪くなります。その結果、腎臓が炎症を起こし急性腎不全を引き起こします。また腫瘍は結石より厄介で治療方法も難しい病気として知られています。

発症してからすぐに治療が出来なければ、症状が悪化し死に至る病とされている犬 急性腎不全。犬 急性腎不全はこれらの原因が主な為、予め防ぐことが難しいと言われています。ですが防ぐことが難しいからこそ、日常からワンちゃんの状態をチェックするように心がけ、何かあったらすぐに病院に連れて行くことが大切です。

ワンちゃんの健康のためにも、飼い主さんは日ごろからワンちゃんの様子を観察し、可能であれば定期検診に連れて行くことをオススメします。